2011年12月29日木曜日

『他人に流されない人ほど上手くいく』 石原加受子




「これは自分の意志なんだ」

という、その考えは感情(意志)なのか。それとも思考なのか。 

果たして自覚はあるだろうか。

私たちの社会では感情を出すことは良くないと思われているので、感情を思考で抑えるようになる。
だが、あまりに思考を感情で抑えることに慣れ過ぎると、自分が感情を抑えていることにすら気付かなくなるのだという。 
そうなると自分を縛っている思考の方を自分の意志だと思うことになる。 

でも人間の本当の意志(というか原動力みたいなもの)は思考ではなく感情だから、感情を抑えていてもいつか爆発してしまう。 

例えば「この仕事したくない」という感情を「今は不況だから辞めない方が良い」という思考で押さえつけていたとする。でも本人は感情に気付かない。「俺はこの仕事をきちんとしなくちゃいけないんだ。」という思いが自分の意志だと思っている。でもある日突然ベッドから起きれなくなる。
最終的には感情を強制的に優先させるからだ。


では、思考と感情の見分け方はどうするか。
自分の中を見つめて、 

  • 「~しなければならない(すべき)」「~した方がいい」は思考
  • 「~したい」は感情 
  
抑えられていた自分の感情を発見したら、「感情を大切にして行動するとうまくいきます」というのがこの本の主張だ。

この自分の感情が自分で自覚できなくなるのはなぜか、という分析はなかなか面白かった。


ーーーー


この本がユニークなのは、人間関係だけでなく「仕事も感情を大切にしてやった方がうまくいくのだ」というところ。
例えば、仕事で、「この案件はやりたくない」というマイナスな心があったとして、これを大切にしたやり方はどんなものがあるだろうか。
(感情を大切にするのはたとえマイナスな感情でも大切にするということだ。)

「俺はこの案件はやりたくない!」という感情を達成するためには、現実にやらなくて済むようにするしかない。それしかない。

でもだからといって、他人に押し付けるのも嫌だなと思うかもしれない。
「他人に押し付けたくない」というのも立派な自分の感情だからこれも大切にしないといけない。
現実にはこんな風に一つの感情だけでなく、いろんな感情のせめぎ合いになっているはずだ。

例えば「この案件はやりたくない」「同僚に迷惑をかけたくない」「評価されたい」などなど

そういう複数の感情を全部叶えることはできないだろうか。


ここで初めて思考を使う。
一気に解決とは行かないまでも、手順を踏んでいけばそういう方法はあるんじゃないだろうか。上司に掛け合って仕事の仕組みの方を変えてしまうなどなど。
ここで大切なのは思考を感情を押さえつけるために使うのではなく、自分の感情を達成するための道具として使うところだ。



この本は思考と感情という普遍的で深いテーマだけど、カウンセラーが書いてるだけあって現代的だし、読み易い。
というわけで、通勤中に仕事術本とか自己啓発本を読むなら、こっちの方が遥かにおすすめ。





2011年12月14日水曜日

『啓蒙とは何か』 カント、中山元




超ヘヴィ級哲学者カント。

ちょっと権威みたいになっているし、「散歩の時間が正確過ぎて、近所の人がカントの姿を見て時計を合わせた」とかいうネタが有名過ぎて、堅物の頑固じじいのイメージだったけど、実際に読んでみると全然違った。
書いてるものは堅物どころか、めちゃくちゃぶっ飛んでて、アグレッシヴな内容が多いのだ。

この本はそんな自由過ぎる熱い男が自由闊達に社会について語った論集。
『永遠平和のために』もすごく面白かったけど、今回は『啓蒙とは何か』だけ紹介。


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啓蒙とはなんなのか?

「古い宗教を捨てて、自然科学や近代的な人権思想を学ぶこと」だと思うかもしれない。

でもそうじゃないんだと。

もしそうなら、今まで宗教に思考停止していた人が、今度は科学や人権思想に思考停止するだけで結局何も変わっていないじゃないか!とカントは言うのだ。


世の中には
「君達は頭が悪いから考える必要はない。私が代わりに答えを教えてあげよう。」
というなんともご親切な自称<後見人>がたくさんいるだろう。

だから多くの人は、できることなら自分で考えるなんてしない方がいいと思っている。

その方が安全で楽だからだ。

「人類の長い歴史で蓄積されてきた学問にはとてもじゃないけど勝てない、ただその教えに従うだけだ。自分の理性を使うなんてとんでもない!」
と思ってしまうかもしれない。

でも、そんなことはないんだ、とカントは主張する。



なぜなら人間には誰もが平等に、生まれつき(アプリオリに)、<理性>という力を持っているからだ。
(でなければ、複数人の論理的一致がありえなくなってしまう!)


だから自分の理性を使っておかしいと思えばどんな権威でも恐れることなく、公に異議を唱えればよい。
最初は理性の使い方に慣れないために、つまづいてしまうかもしれないがすぐに一人で歩けるようになるだろう。



だからカントはこう定義する。

啓蒙とは何か。

啓蒙とは勇気

書物にも学問にも宗教にも頼らない、ただ自分の理性を使う勇気なのだ。





2011年12月4日日曜日

『これからの「正義」の話をしよう』 マイケル・サンデル




学生時代___


ゴリゴリのヴィトゲンシュタイン主義者だった自分は、
「倫理は考えても答え出ないんだからやらなくていいや」
と思って授業出なかった。(笑)

いや、一、ニ回出たけど教授がムニャムニャ言ってるだけの「白熱しない教室」だったので、出るのをやめたのだ。


で、今まで全然倫理学は触れてなかった。



でもTVで見たハーバード白熱教室はマジで面白かった!
ポケットハンドしながら登壇して、

「電車のブレーキが利かない!このまま進んで五人の作業員を轢くか?それともハンドルを切って隣のレーンの一人の作業員を轢くか?さぁ、教えてくれ、一人を轢くのは本当に正しいのか!?」

とか言ってるサンデル教授カッケー!

同じ内容の授業でも人によってここまで違うかねと思った。


やっぱり、「今時こんなややこしい授業じゃ人気出ないよ」、なんて嘆いてるのは単に面白さを伝えられてないだけだろ!と思うのだ。
どんなものでも、「ほんとに面白いんだ」という情熱を持って、伝える努力、工夫をすれば、難しかろうと何だろうときちんと反応はあるんだと、この本がベストセラーになってるのを見て思った。


この人の授業は <一見ジョークみたいな問いかけ> がちゃんと哲学の伝統的なジレンマを浮かび上がらせるようになっているのがよくできてる。
刺激的で、笑えて、分かる。


あぁ、小耳に挟んでたあの言葉ってこういうことだったのか。というのが何度もあった。

あとウォール街的な自由主義に対する反論。
「あなたのその成功はコミュニティがなければありえなかったんだから、累進課税して当然だ」
みたいなのはなかなかいいなと思った。


ただ最後の、先生の持論、コミュタリアンのところは、・・・話が急激にぼんやりしてきて、
「ちょ!先生、それって功利主義や全体主義とどう違うんですか?<熟議の民主主義>って同語反復じゃないんすか?先生、先生ーッ!」

と最後に先生のお姿がだんだん霞がかって見えなくなって、煙に巻かれたようなラストだった(笑



でもやっぱり昔の哲学者の解説は天下一。

で、これ読んでカントの定言命法面白いと思って、8年くらい読んでなかった哲学書の読書を再開したのでした。
お勧め!




2011年11月19日土曜日

『ブラック・スワン』 ナシーム・ニコラス・タレブ




この本、お堅い経済書ではない。


<行儀の悪いトレーダー> タレブ が世の中で偉そうに語る学者やエコノミスト、専門家達をバカだのアホだの罵りまくって無双する痛快な哲学書なのだ。


911、リーマンショック、原発事故…確率が低過ぎてありえないと言われていた事でも、いざ現実に起こってしまえば、「起こってもおかしくなかった。いや、むしろ起こるべくして起こったのだ」と人は思うようになるものだ。


こういう稀にしか起こらないが、今までの価値観がまるごとひっくり返るほどの大事件をこの本ではブラックスワンと呼ぶ。いるはずのない黒い白鳥という比喩だ。 


ところで、911やリーマンショック、原発事故が起こったあと専門家達はテレビで「本当は以前から予兆(情報)はあった」「起こってもおかしくなかった」「実は防げた」などと言っていたのを覚えているだろうか。そして次はこの経験を活かして危機を予想できると主張している。  


でも本当にそうだろうか。



もし911が予想されていたら911は起こらなかったのではないか?


社会の大多数の人は現実に原発事故や金融危機なんて起こるはずないと思っていた。

だから起こったし、何の対処もできずに壊滅的な被害になったのではないだろうか。

皮肉な事に予想されている危機は予測されているからこそ実際には起こらず、予想されていない危機は全く注意を払ってないからこそ起こってしまい、大打撃をうける。(人生に起こる出来事もそうじゃないだろうか)
  



金融工学の人は過去のデータから統計や確率、ベル型カーブというものを作って、未来の危機を予測できると考える。
リスクヘッジできるから安全です、と言って金融商品を売っているわけだ。  

でも本当はリスクヘッジなんてできない。

なぜかと言えば、いくらデータを集めてもヒュームの帰納の問題、「昨日まで東から太陽が昇ったからといって明日も東から昇るとは限らないじゃないか」という問いには答えられないからだ。



科学も金融工学も医療も、私達が信頼を置いている学問は全部帰納法ベースだ。

この考え方は「今まで起こらなかったパターンは未来にも起こらない」と考える。

過去のパターンにない新しいパターンは扱えないのだ。

そして実際に(最近だと光より速いニュートリノのような)ブラックスワンに出くわすと今までの体系が一気に崩壊して新しい思考モデルを作り直さなくてはならくなる。

私達が信頼する科学、経済学、社会学、心理学…などなどはブラックスワン一回でぶっ壊れる前提の、意外に壊れやすいものなのだ。(でもブラックスワンは滅多に起こらないのでついそれを忘れてしまう)




どれだけこの世の予測が難しいか。
数学者ベイリーのビリヤードボールの予測の話がすっごく面白い。

ビリヤードの玉を突いて一回目に跳ね返った後にどうなるか、突く力と摩擦力を使って比較的簡単に予測できる。
二回目に跳ね返った後もなんとか計算できる。

でも九回目に跳ね返った後になると、テーブルの横に立っている人の引力の大きさを計算に入れないといけない。


そして56回目に跳ね返った後は、宇宙に存在する全ての素粒子についてそれぞれ仮定が必要になるという(笑)
最初に計算したときにわずかな誤差があると、どんどんそれが増幅されていってしまうので、何度も跳ね返る場合にはたくさんの情報が必要になるわけだ。

単純なビリヤードボールでさえこんな状況なのだから、現実社会の未来を予測するなんて……




この世は自分達が思っているよりもずっと複雑だし、知識や思考は自分達が思っているよりもずっと単純なものしか扱えない。 だから、もう少し知識への自身過剰っぷりを辞めようぜ、とタレブは言う。




こういう複雑系とか不確実性の話は別にタレブが発見したものではないけど、真面目な大学教授が同じテーマの本を書いてもちっとも面白くなかっただろう。
大体学者の書く本は世間知らずの机上の空論ばかりになりがちだ。
やっぱり海千山千のトレーダーが、実体験を引き合いに出しながら、不確実性について書いた本だからこそ、リアルで深くて面白いのだ。


2011年11月9日水曜日

『攻殻機動隊』 士郎正宗




『生物と無生物のあいだ』の「現在の科学では生命をうまく定義できない」って言葉。
どこかで聞いたなぁ・・・

と思ったら人形使いだった。



攻殼機動隊を初めて見た&読んだのは高校時代で、人形使いの話が難解過ぎて意味不明だったんだけど、今思い起こしてみると、あれって生命の話だったのかー。と今頃になってつながった。


というわけでここから盛大にネタバレ。




私達は朝、目覚めて昨日と同じ肉体に入っているから、変わらず私なんだ、と自覚できる。
朝起きて性別が変わってたり、虫になったりしない。

でも、もし唯一の肉体がなくなって脳以外サイボーグになってしまったら?

肉体の拠り所がなくなってしまうと、記憶ぐらいしか頼るものがなくなってしまうわけだけど、記憶ってかなりあやふやなものだ。
あの記憶は本当は作り物では?もしくは夢では?と疑い始めたらどうなるだろう。

多分、全身サイボーグの人がこの世に居たら、ほんとにGhost in the Shellで、魂が自分とは関係のない殻に閉じ込められてるような不安な感じで生きることになるんじゃないだろうか。
草薙素子ってそういう人で、めちゃくちゃ強いんだけど、自分が本当に人間なのか生きているのか、確信が持てなくなっていってしまう・・・。




で、次にもっと極端な例を考えてみる。
そもそも意識ってはどうやってできるのか?

もし脳が作るとしたら

脳と同じような神経ネットワークに似たものができたら、そこに意識が生まれるかもしれない。

そして、本当に偶然ネットに意識が生まれちゃったら?
それがこの漫画に出てくるネット生命体・人形使い。

この二人、肉体がないから老いもないし、子孫を残すこともない、破壊されない限りは死なない。

確かに超人的に強いんだけど、自分は生命としては不完全な存在なんだと思っている。

あのラストは似た者同士の二人が、コピペではない子孫(有性生殖的な子孫)を残す事とそれによって死を得る事で、やっと生命として完成するという話だったのかなと思うわけです 。




しっかし、このアニメは今見てもほんとすごいなーと感動した。



2011年11月6日日曜日

『生物と無生物のあいだ』 福岡伸一





新書とは思えないほど内容が専門的なので、分からないところも結構あったけど、〈生命〉の概念がガラッと変わったほど衝撃的な本だった。



ガツンとやられたポイントは2つあって

ひとつは、「生命の定義って実はまだうまくできていないんだ」ということ。


「増殖するものが生命」だと考えると、ウィルスも生命だということになる。でも宿主の細胞に取り付いて自己複製させるだけのプログラムオートな物体を果たして生物と呼べるのか?ウィルスが生物と定義して良いかどうかはまだ議論が別れているとか。 


ふたつめは、人間の身体は代謝によって、一日でもかなりの分子が置き換わり、数ヶ月経つとほとんど別の物体になってしまう!という話。
(でも見た目はDNAのおかげで同じ形になっているから私たちには分からない!)

この話を読んで、生物の身体ってほんと「万物流転の一部」というか、「DNAで形作られた流れ」なんだなぁと思った。
代謝すげー

しかし、数ヶ月で丸ごと替わっちゃうってことは半年間コンビニ弁当食べてたら分子が全部それになっちゃうわけだから、コンビニ弁当人間なのか?
そりゃ食生活には気を使わなきゃいけないわけだ・・・。


2011年11月5日土曜日

『人生がときめく片づけの魔法』 近藤麻理恵



「ときめき」だの、「魔法」だの・・・

誰でも簡単系のライトな片付けのアイデア集みたいなもんだろうと思っていた。


・・・甘かった。ベストセラーだと思ってなめていた。


この著者、超オタクなのだ!片付けの。


例外なくオタクという生き物はやると決めたら徹底的にやる。ほんとに容赦ない。
毎日10分とかそういうぬるい話ではない。
二度と散らかりようのないほど一度だけ死ぬほど徹底的な片付けをしろというのだ! 


そのやり方は、「ものを手にとってみて、今ときめかないなら捨てる」というシンプルなルールを繰り返すのみ。

何かの謎のアダプター、期限切れの保証書みたいなものは何の抵抗もない。


でも愛着のあったもの。

もう弾かないギター、着なくなった服、記念品・・・

を捨てるのは自分の過去との決別みたいな卒業式みたいなしんみりした気分になる。

「すまない、昔は好きだったんだけど、今はもう好きじゃないんだ。」と思いながら服や本などをゴミ袋に放り込んでいく。





で、実際これだけのゴミが…。





著者によると、どこかで頭のカチッと切り替わる瞬間があって、そうなるともう散らからなるんだそうだ。


あれから五ヶ月…。

確かに本当に散らからなくなった・・・。

何事もその道を極めたオタクの意見はすごいなと舌を巻くのだった。





『資本主義と自由』 ミルトン・フリードマン



  • 最低賃金なし
  • 職業免許制度なし
  • 累進課税なし


…こんなのを見ると、やはり新自由主義はけしからん!と思うに違いない。

けど、ちょっと待って欲しい。

こんな過激な規制緩和だけだと格差社会になって貧困が広がってしまうけど、フリードマンは超過激な貧困対策も考えついたのだ。 


それが<負の所得税>


基準金額に達していない所得の人は足りない金額をもらえる制度。
例えば7万円が基準ならなんと働かなくても7万もらえる!
そして、教育クーポン券を子供全員にあげる教育バウチャー制度も。


なぜこんなに大盤振る舞いの社会保障を作っておくか。 


それは新自由主義のコンセプトが「とにかくフェアな自由競争が起こるような環境を整えること」だから。

貧困とか病気、倒産などの不運によって優秀な人がドロップアウトしていってもらっては困るのだ。


新自由主義は企業側にとって都合の良いものだと語られがちだけど(そして都合のいいものばかりが導入されているのだけど)、独禁法を完全徹底させて企業も常に厳しいフェア自由競争を強いるわけだから必ずしも企業に優しい思想ではないと思うのだ。本来は。


ちなみに負の所得税はベーシック・インカムというアイデアに発展していて、これがすっごい面白い。

社会保障に関してはこれがあれば年金、生活保護みたいなややこしい制度は全部いらなくなる。そしてあまりに簡単過ぎる制度なので役人もいらなくなって、ものすごく小さな政府になる。


思うに今後、機械化やIT化がどんどん進み、ますます労働力は要らなくなるだろう。
そうすると労働生産性の高いスティーヴ・ジョブスみたいな個人だけが働いて後の人は将来働かなくてもいいじゃないか(というか働いても意味が実質ない)というベーシックインカム社会が到来せざるをえないんじゃないだろうか。2050年ぐらいにはこの本に書いてある社会になっているんじゃないだろうか。
最近のアメリカを見ていると、そんな事を思ったりするのだけど、どうだろう・・・





2011年11月3日木曜日

『隷属への道』ハイエク




リーマンショックが起こったとき

「原因は新自由主義だ」

みたいな話を結構目にした。
で、「あぁ、きっと強欲な拝金主義みたいな思想があるんだな」と思っていた。


でも後日、「金が全てである、みたいな思想があっても誰も支持しないよな」と思い直し、実際はどうなんだろうと思って、古典と言われているものを読んでみることにした。
それがこの本。『隷属への道』。うーん、重々しいタイトルw

で、実際読んでみたら「おぉ、なかなか新自由主義良いじゃん」と思ったw


この本自体は1920年代当時の共産主義的な経済政策に対して警鐘を鳴らす内容なので、全体的に「ハイエクさんは先見の明がありましたなぁ」ぐらいの印象なんだけど。

でも、その中の学者や技術者の夢見る理想社会を短期間で計画的に実現しようとする事自体がヤバいんだよ!という考え方は面白かった。
人生は短い。理想社会の夢も生きているうちに実現するのはごくわずかな部分に過ぎない。そこで、学者たちは社会を一気に理想的になるように計画する。そしてその理想ために必ず強制が生まれる。そこが危険なんだよ!というわけだ。

世界の全て(ニーズや問題)を知る人間がいるなら経済政策はうまくいく。
でもそれは無理なので個人が自分の考えで行動し、その行動の集積が市場で自然淘汰されて良い選択が生まれるのを待つ。そして、社会は経済政策なんてせずに自由市場がフェアに動くように監視だけをしよう、と。

うーん、なるほどそうかもなぁ

『困ってるひと』 大野更紗




いや、すごい本を読んだ!
大野更紗『困ってるひと』。エンターテイメント闘病記。


digで紹介されてて、闘病記が面白いなんてないだろうと思っていたけど、読んでみたら本当に笑えた。でも内容は想像を絶するような難病者の地獄の日々。痛いの苦手な自分はこの文体じゃないと無理だった。


日本は先進国だし、重い病気になってもどこかで助かるような気がしていたので、社会の片隅でこんな事が起こってるなんて、読んでて信じられない思いだった。こういう状況に置かれて、どうやって生きる動機を持てばいいのか。文体は軽いんだけどアウシュビッツ体験記『夜と霧』とダブった


「手足の関節が滑らかに曲がる」とか「目が水分で潤ってる」とか普段当たり前に思ってるけど、実は奇跡みたいなすごいことなんだな。健康って素晴らしい。明日もグリーンスムージーを飲もう

2011年10月2日日曜日

インド旅行 カジュラホ遺跡群


とりあえずこれ。昔ここは王都だったらしく、そのときのヒンドゥー教の寺院群が並んでいます。 http://twitpic.com/6c2pxa
posted at 00:55:30
この獅子の像が王朝のシンボルみたいです(ネット情報http://twitpic.com/6c2qqv
posted at 00:56:53
で、何がすごいかというと壁面を埋め尽くす像。そして、その像がエロいことw。カジュラホでググると一杯そういう石像が出てきます。 http://twitpic.com/6c2tfg
posted at 01:01:20
なぜこんなものが寺院に・・・と飲んでる最中に尋ねると「毎朝礼拝に行くだろ。そしてエロイものをみて○○○○(以下シモネタ)」 http://twitpic.com/6c2uxj
posted at 01:03:52
こいつに聞いた俺がアホだった・・・
posted at 01:04:43
でもまぁ案外深い意味はないのかもしれないですけどね、単純にエロいものが作りたかったけど、そのままやるとまずいので神聖とかアートだとか難しい事を言って煙に巻くのは人類にはよくあることw http://twitpic.com/6c2xj5
posted at 01:08:07
posted at 01:09:31
寺院内部に入るには靴を脱がないといけません。 http://twitpic.com/6c2yxc
posted at 01:10:34
ここでヒンドゥーのセンスをお見せしたいと思います。 http://twitpic.com/6c2zo1
posted at 01:11:48
さっきのイノシシの像の側面に回ると・・・うわぁキメェ!とにかく数で埋めることにより見るものを圧倒するそれがヒンドゥーのセンス http://twitpic.com/6c30ye
posted at 01:14:08
もうほんまにヒンドゥーはいいわ。なぜならキモいから http://twitpic.com/6c31r0
posted at 01:15:29
ここからfriendたちにリアルインディアを見せてもらいに行く。ここがカジュラホ村。http://twitpic.com/6c334u
posted at 01:17:50
道端で洗濯しているばあさんや野良牛、ぼろくて小さくて暗い家屋こそがリアルな村だとか
posted at 01:18:53
で、村はずれの山に連れて行ってもらった。ここはすごい絶景だったhttp://twitpic.com/6c34jy
posted at 01:20:21
つれていってもらったのはこのリクシャー http://twitpic.com/6c35ie
posted at 01:22:03
ラストはガンジーで締めくくりたいと思います。おやすみなさい。http://twitpic.com/6c37v1
posted at 01:26:02

インド旅行 タージマハル写真


タージマハルの入り口は西と東、南があって我々は西門から入りました。これは門の写真。検問されて入場料を払います。日本円だと1400円くらいでしょうか。インド人とくらべ10倍以上らしいですw http://t.co/sXhF70r
posted at 23:06:24
またカーンの口をかりてツイートします。間違っていてもカーンのせいです。w
posted at 23:07:40
カーン「南門は階段があるだろ。あっちは庶民用だったんだ。西門は王様ゲートだから、階段がないんだ。王様が馬に乗ったまま入場できるようにね。」
posted at 23:09:00
門を歩いていくといよいよ入り口の門。門の上にタージのミニドームが11個並んでますw カーン「タージマハル建設にかかった22年。門の外に11個が中にも11個のミニドームがあって足すと22になるようになっているんだ。」 http://t.co/1pO41XD
posted at 23:13:22
タージマハルの外側はこの22の数字ダジャレw に以上にこだわっていて、階段の数が22段だったり、噴水の数が22個だったり。インド人は数字ギャグみたいなのが好きなんでしょうか・・・
posted at 23:15:13
やっぱtwitpicにあげるか
posted at 23:19:09
というわけで正面のタージマハルです。幾何学的に完璧な形状。うーん、美しい・・・そして完璧すぎて若干怖いw http://twitpic.com/6c15z6
posted at 23:21:02
こっちは内側から見た正門。水に反射するようになってます。http://twitpic.com/6c16qf
posted at 23:22:22
朝六時に来ても、これだけの観光客がいます。ほんと昼じゃなくて良かった。ここはさすが毎日12年通っているカーンのプランで良かったです。http://twitpic.com/6c18ho
posted at 23:25:25
で、そもそもこれなんなんだよ。ってところなんですが、お墓です。正式には霊廟。眠っているのはムガール帝国時代のお妃で、ムムターズ。作らせたのはシャージャハーンという王様。
posted at 23:29:07
だから「わー、ディズニーランドみたいで綺麗ー!」って異教徒達が毎日ノリノリで記念写真撮りまくってますが、ムムターズは一体どう思ってるんでしょうかねw
posted at 23:31:53
自分も行くまでは墓だとは思わずに何か昔に作られたメルヘンチックなテーマパークみたいなもんだと思ってました。ぼんやりとw
posted at 23:33:00
ムガール帝国の建造物なのでイスラム建築です。建てたのはイランから来た建築家だそうで、他の建築と比べて、圧倒的に洗練されてます。作った人は頭が良いんだろうなーというか、むしろインドのオリジナル建築が馬鹿っぽすぎる気もするわけですがww(失礼
posted at 23:37:37
カーン「入り口で食べ物や飲み物を取られただろ。それは食べたものをタージの敷地内に投げ捨てて汚さないためなんだ。インド人は食い歩いてゴミを道端に捨てる文化だからなw」
posted at 23:39:54
インド人は数学ができて、宇宙論とかすごい難しい概念も考えててすごいと思うんですが、その前にね、その前にまず食い散らかす文化とかトイレ文化とかをなんとかしろ、と言いたい、ほんとにw
posted at 23:43:25
いよいよ、近くに迫ります。でかい。ほんと思ったよりでかいです。で、近寄ってもディテールがいちいち完璧過ぎるんですよね。ちなみにこれ総大理石建築で、アーチのところに描いてある草花の装飾は全部ルビーとかの宝石です。http://twitpic.com/6c1ku1
posted at 23:47:08
ムガール帝国の財力恐るべし。
posted at 23:49:09
これは側面から見たタージマハル。そう。四面対称形なのです。左右にはモスクと昔のゲストハウスがあります。カーンが「そのアーチに向かってゆっくりと歩いてください」と言うので「おおー」とか思いながら歩いてたら後ろから撮られてたwhttp://twitpic.com/6c1njq
posted at 23:51:43
ゲストハウスの中での写真です。中の暗がりに差し込む光がすっごく綺麗です。High Dynamic Rangeのカメラがあればうってつけなシチュエーションなんですがhttp://twitpic.com/6c1pew
posted at 23:54:47
で、タージの中に入ると棺が納められていました。ムムターズとシャージャーハーンとのこと。ここは撮影禁止なので写真はないです。めっちゃ暗い中を突然知らない、おっさんがペンライトを持ってわけのわからない解説をしてくれましたw
posted at 23:56:57
英語をしゃべってるらしいのだが、なまりすぎてて聞き取れないので、カーンがそれをまた英語に翻訳して通訳してくれるという無駄な作業を終えて出ようとすると、「ガイド料くれ」とw。カーンが40ルピー立て替えてくれたので、そのまま出ました
posted at 23:58:24
あのおっさんはあそこのガイドなのか?とカーンに尋ねると、「え、違うよ。」え、無関係なおっさんかよ!www
posted at 00:01:40
カーン「正式なガイドはほら、私のように胸にペンを持っている。落書きされないようにペンは検問で取られるけどガイドはOKなんだ。あのおっさんはガイドがいなければ500ルピーとか吹っかけてくるから私といてよかったね」と、なんじゃそれはw
posted at 00:02:26
まぁインドではよくあること、だからもうなんでもいいです。
posted at 00:03:24
次はアグラ城。こっちは王城というか要塞です。 http://twitpic.com/6c1wn1
posted at 00:06:40
これは壕。カーン「昔は水が溜めてあってそこにワニがいたんだ。で、その上から弓兵が敵を倒す」象で戦ってたかと思えば城を守るのはワニですかw 昔のインド人との戦争は大変だw http://twitpic.com/6c1yaz
posted at 00:09:21
入り口。カーン「アグラ城には4つ門があって、そのうち1つが観光用に開放されている。で残りはと軍隊が使ってるんだ。」 http://twitpic.com/6c1zqy
posted at 00:11:53
城内はものすごく広く、小さな町ぐらいあります。その中にはモスクもあって、相変わらず総大理石でした。王様が使っていたらしいです。 http://twitpic.com/6c224b
posted at 00:15:44
遠くにタージマハルが見えます。というかこの位置から見えやすいように建てたらしいです。河が流れていますがあれもガンガーみたいな聖なる河で、右で立ち上っている煙は火葬場です。 http://twitpic.com/6c23b0
posted at 00:17:47
中庭です。ここに国中から商人を集めてマーケットを作って王妃がここの中でショッピングを楽しんでいたそうです。で、それをこの位置から黄金の孔雀の玉座に座った王様が眺めていたとか。なんというセレブ生活・・・ http://twitpic.com/6c26xt
posted at 00:23:47
カーン「黄金の孔雀の玉座はテヘランの王様が持って帰りました。アグラ城の宝石は2割はテヘランに。8割はイギリスにあります。ほら剥がされたあとがあるでしょ。こうやってガリガリ削って、持ってかえってみんなリッチになりましたwwww」
posted at 00:25:43
支配されるということはこういうことなのですなー
posted at 00:26:54
途中の部屋に入るとめっちゃいろいろ落書きがありました。あんまりみんな落書きするから検問で取り上げられることになったとか。そういえば、昔日本の修学旅行生がイタリアで落書きして日本で大問題になったけど、イタリア人はそれぐらいで何を騒いでいるんだという感じだったとか。ゆるいんでしょうね
posted at 00:29:17
タージマハルを作ったシャージャハーンですが、晩年は自分の霊廟ブラック・タージマハルを作ろうとしていました。でも後継者争いに巻き込まれて自分の息子に幽閉されます。これがその幽閉されていた部屋。 http://twitpic.com/6c2bf0
posted at 00:31:18
死ぬまでこの部屋からタージマハルを見ながら過ごしたそうです。シャージャハーンの気持ちになって、窓の隙間からタージマハルを撮ってみましたが・・・見えにくい! http://twitpic.com/6c2chu
posted at 00:33:05
カーン「ムムターズが死んだのは37歳。結婚したのが20歳。生んだ子供が14人。17年で14人ですよ。フッフッフwww」 確かに多産が死因になったのではないかと考えられているみたいです。
posted at 00:40:30
カーン「家来がこの甕を王様に贈りました。王様はこの中に美女と入って大変喜びました。」 さっきから聞いてると王様はこんなことばっかしてるのかよwwwhttp://twitpic.com/6c2hrw
posted at 00:41:53
で、夕方に今度は川向こうからタージマハルを見れるスポットに連れて行ってもらいました。これ後ろから見たタージです。 http://twitpic.com/6c2izf
posted at 00:43:52
この廃墟はシャージャハーンが作りかけていたブラック・タージマハルの基礎です。基礎工事だけ終わってそのまま放置されて廃墟になっています。この廃墟からのタージが無常感あってすごい絵になるんですよね http://twitpic.com/6c2kqq
posted at 00:46:56
これが夕暮れ。雨季は夕焼けにならずにこのまま暗くなるという不思議な世界でした http://twitpic.com/6c2mhx
posted at 00:49:50