2011年10月2日日曜日

インド旅行総括


8/18 ツイートまとめ

仕事してると忘れてしまいそうなので今記憶がホットなうちに今回の旅で体験したインドの社会についてTweetしておこうと思います。それでは参ります。
posted at 19:12:41
インド人はパッと見ではよく分からないが、近くに住んでいても明確なグループに別れてそれぞれの縄張りで生活している。そして互いのグループは決して交わらない。
posted at 19:13:17
別のグループの縄張りの店や通りに行くと、今まで付きまとっていた客引きがサッと姿を消す。案内してくれた人が「この店には入れないから外で待ってる」と言って立ち止まる。ホテルの中にはリクシャーやタクシーの人は立ち入らないなどなど。
posted at 19:14:03
アグラでのリクシャーvsタクシーの大喧嘩。リクシャーはリクシャー同士のコミュニティが、タクシーにはタクシー同士のコミュニティがある。
posted at 19:15:52
タクシーに乗ると「あいつらは危険だから信用するな」リクシャーに乗ると「タクシーはぼったくりだから信用するな」と言われる。そして仲間のホテルやレストランを紹介される。
posted at 19:16:04
金を持った日本人旅行者が来ると、自分のグループの土産物屋やタクシー、ショップだけを紹介し身内で金を回すようにするのだ。タバコを買いたいというと、近くにある店は素通りし、バイクでわざわざ遠い店に行くし、リクシャーが必要となると近くに停車しているリクシャーを無視して友達に電話する
posted at 19:16:46
だから最初は「みんな裏で繋がっててグルになって俺達をだましている!」と思っていたけど、実はこれが一般的な経済の形なんだ、といくつかの街を巡っていくうちに分かってきた
posted at 19:18:42
そして、段々打ち解けて身内扱いされると尋常じゃないほど良くしてくれる。何から何まで尽くしてくれるのだ。基本的に人懐っこくて世話焼きが多いのがインド人の性格だと思う。
posted at 19:19:06
そんな彼らの価値観を一言で表すなら「徹底的な身内第一主義」
posted at 19:19:15
ガイドをしてても、友達がすれ違えば俺達を放っておいて挨拶しに行くし、リクシャーの人も道行く仲間に必ず挨拶する。
posted at 19:20:37
だけど「ファミリーを守る事」こそ最優先の彼らはライバル関係にあるグループのことはめっちゃ誹謗する。そんなに悪い奴らなのかと思っていて、そのグループに接すると案外どっちも似たようなものだったりする。要は縄張り争いで囲い込みをしようとしているわけだ。
posted at 19:23:12
そのグループがカーストによって別れてるのかは分からないが、とにかくファミリーや友達で繋がっているのは間違いない。で、考えてみれば、カーストは血族の階級なので、このグループはカーストを基本にちょっと知り合いが繋がっている感じなのではないだろうか。
posted at 19:23:33
ただ、カーストを持たない仏教徒やイスラム教徒の人も自分のグループ(おそらく同じ宗教)があって互いに助け合って生活しているみたいなので、身内のグループがあって客の取り合いをするのはインドの社会の普遍的な構造なんじゃないかと思われる
posted at 19:24:19
典型的なインド人キャラクターを列記してみよう。人懐っこい。気の向くままにしゃべる。身内第一主義で友達には徹底的によくするが他のグループはけなす。金にがめつい。ブランドが好きで権威主義。
posted at 19:24:45
俺の通ってた英会話の先生はインド系アメリカ人なんだけど、行ってみて分かった。あの人は典型的なインド人だ。ノリが同じ過ぎる。いつも日本の英会話がいかにカスであるかを力説してるしw
posted at 19:25:02
さて、カーストについてもっと考えてみる。前世の業(カルマ)によって生まれる階級(家族)が決まるヒンドゥー教は私達のような人権思想を叩き込まれた側から見ると、前近代的でとんでもない人権侵害な価値観に感じる。なんでこんな思想を信じているのだろうか。
posted at 19:27:08
統計的には8割がヒンドゥー教徒だという。旅行に行く前はアメリカのキリスト教原理主義と同じで、ヒンドゥー教へのすさまじい信仰心を持っていて、最新の科学や人権思想を拒否してるからカースト制度が存続してるんだと思ってた。
posted at 19:28:44
でも本当にみんなシヴァとかを信仰して輪廻を気にして生きているかというと、さすがにそこまでは信じてるわけではない。インターネットもあるし、カースト以外の世界がある事を知っているし、科学的世界観も持っている
posted at 19:28:59
じゃあ、なんでカーストを受け入れているのか?そこには何らかのメリットがあるからだと考えるべきだろう。上の階級だけではなく、下の階級にも。
posted at 19:30:16
ここでさっきの身内主義の話に戻るんだけど、カーストってのは基本的に血族で分けられている。グループの仲間は固い絆で結ばれていて、グループ内にいれば手厚い保護を受けられるし、食いっぱぐれることもない。しかし、一旦グループから抜ければ村八分で、誰も助けてくれず生活できなくなってしまう。
posted at 19:32:48
だから家族や近所の幼馴染の中で仲間を大切にして生活するなら自動的にカーストの中に組み込まれるし、ヒンドゥー教徒とカウントされているんだと思う。
posted at 19:33:03
このグループに単なるご近所さんなら、日本にあった村社会と同じかもしれないが、宗教的な根拠に基づいた上下関係を与えているのがヒンドゥー教の特殊なところなんじゃないだろうか
posted at 19:34:33
で、ずーっと近所に住んでいるのに決して交流せずに悪口を言い合っているので、カーストを越えた恋愛や自由主義経済は本当に難しいんだと思う。
posted at 19:34:55
「お前今まで助け合ってきた俺たちファミリーやフレンドを裏切って女のところに行くのか!」という無言の圧力にはそうそう逆らえない。
posted at 19:35:15
ちなみにカーストを越えた結婚をすると血の純潔を穢した罪により下級のカーストに落ちますw
posted at 19:35:35
この居心地が良いが、偏狭な身内主義は国家としてまとまるのに非常に食い合わせが悪い。インドの歴史はとにかくすぐ反乱が起こって小国分裂する。近年まで長きに渡る統一国家を作ったのはムガール帝国と大英帝国で、どっちも侵略者だった。
posted at 19:37:15
だからインド国民による統一国家を作るってのは並みの政治家ではなく、ガンディーというほとんど超人に近い個人を必要としたんだと思う。
posted at 19:42:01
じゃ次は飯について。これアグラの五つ星レストランのカレーとナン。マトンのグリーンカレーとチキンのカレー http://twitpic.com/67wc25
posted at 20:01:20
で、これがベジタリアンのメニュー。もうね、肉が入ってるかどうか以外全然違いがない。脂っこいから。ベジタリアンといえばサラダばっかり食ってるイメージあるけど、こっちのベジタリアンはそりゃあお腹出るよっていう料理です。http://twitpic.com/67wcyx
posted at 20:03:29
アグラのガイド・カーンにはいろいろ教えてもらったので以後カーンとの対話でtweetします。
posted at 20:04:48
ちなみに中谷美紀の「インド旅行記」にアグラのガイドでカンさんって出てくるんだけど、これ同一人物じゃないかと思うんだけど。タージに関する異常に豊富な知識がある優秀なガイドで、その後高級土産物屋につれて行かれて、最後に俺を雇わないかのパターンがそのまんま一緒w。
posted at 20:08:08
12年政府公認ガイドをやってて、日本語が少しできるので、日本人が政府観光局でガイド頼むとこの人に仕事が回る確率は高いだろうからありえなくもない。土産物さえ乗り切れるなら彼は本当にお勧め。今回会った中で最も知的でウィットに富んだインド人だった気がする。
posted at 20:11:11
まぁ、こっちのカーンは中谷美紀のカンさんとは違ってタージの歴史だけでなく、「タバコ(大麻)のよく効く吸い方」やカーマ・スートラをめくりながら「私はこれが好きだな」とかのキワどい話までも織り交ぜてきたけどw
posted at 20:16:26
飯の話に戻ろう。「牛は食べないのか?日本にはビーフカレーというものがあるよ」と尋ねたら。カーン「普通は神聖だから食べない。ビーフカレーはあるけど貧しい人の食べ物だ。」俺「え、食べる人いるのか?」カーン「貧しい人だけだ。高級なのはマトンとチキンだから。」
posted at 20:19:42
確かにレストランに行くマトンやチキンが出てくる。そしてインドのマトンはもの凄く柔らかくておいしかった
posted at 20:21:29
よく考えればアグラはイスラムのムガール帝国の本拠地だったから、ムスリムにとって牛はOKなのかも
posted at 20:23:07
俺「道路に牛が一杯いるけど全部野生なのか?」カーン「ああ、そうだよ。オーナーはいない。」
posted at 20:23:51
次に男女の話。基本的に女性は街中を歩かない。どこの街もほとんど男しか歩いていないという異常事態なのだ。
posted at 20:25:32
俺「女性が街に歩いていないけど、なんで?」 カーン「女性は家で内職してて忙しいんだ。とても出歩く暇なんてないよ。アグラは田舎だから女性が働くような場所がないんだ。デリーは仕事があるからOLが街を歩いているよ。」
posted at 20:27:51
こういうのを聞くと女性の社会進出はまだまだ全然なんだなと感じた。
posted at 20:28:31
で、よく考えるとこの旅でインド人はほぼ男としか会話してないことに気づいた
posted at 20:29:17
インド人と結婚する日本人女性が多いが、逆パターンはない。なぜか。そもそもインドの女性と出会わないからw
posted at 20:31:14
で、服も男は普通の洋服なのに女性はサリーを着ている。これは聞かなかったのでなんでかよく分からなかった http://twitpic.com/67wrht
posted at 20:37:49
サリーはやっぱり強い日差しのインドで見るとすごく映える。日本に買って帰ると「あれ?」ってなるんだろうけど http://twitpic.com/67wtsd
posted at 20:43:08
ハッ寝落ちしてた
posted at 22:36:24
次はインドの言葉について。基本7割くらいの人が程度の違いこそあれ英語しゃべれる。だからヨーロッパを旅しているようなイメージだった。お互いに完璧じゃないにせよ伝えようとしているから分かりやすい
posted at 22:44:00
インド人も英語でOKと気づくや、強気できさくにどんどんしゃべりかけてくれる。ここは英会話やっといて良かったなぁ、と初めて恩恵を感じた
posted at 22:48:23
で、インドなまりの英語はつぶれてて、子音を伸ばさない。日本語の「へ」を発音するときの形のまま、単語をぶつ切りでしゃべる感じ
posted at 22:50:01
アグラ城でカーンが言った「70% of the castle is used for the army.」の最後のアーミーがアルミにしか聞こえなかったので、え!これ石に見えるけどアルミ製なのか!?と勘違いして大笑いされた。 http://twitpic.com/67yj83
posted at 22:52:00
空港で働いている人とかはなまりもなくすっごい流暢な英語をしゃべるので、うわぁーかっこいーなー、とただただ恐れ入った
posted at 22:55:26
ヴァラナシだけはちょっと特殊で日本語をしゃべる人がとても多い。インドの中の日本人街みたいな感じで、その気になれば全く日本と変わらないスタイルで生活できそうな勢いだった。
posted at 22:57:55
物乞いや客引きにどう対応するか。 カーン曰く「一人に与えたら次から次へとやってきて収集がつかなくなる。とにかく無視が一番いい。Noも言ったら駄目だ。客引きが多いエリアは一切何もしゃべらず通り過ぎるのが一番だ。」 これは確かにそうだった。
posted at 23:00:18
でも写真を撮らせてもらったら20ルピーくらいを払った。まぁ一旦与えると次々と撮ってない人たちからも要求され始めて大変なことになるわけだけどw
posted at 23:02:03
治安なんだけど、これは最後まで正直よく分からなかった。というのも現地の人が「○○は危険だ」と言うときはライバルのグループを悪く言って、俺達の安全な仲間を紹介するよという勧誘でもあるから本当のところはよく分からないのだ。
posted at 23:04:55
バックパック旅行と旅行会社のツアーの違いについて。バックパッカーは別次元ですごい変わった濃い旅をするんだと思っていたけど、実際はあまり違わないなというのが自分の印象。ヴァラナシで会った人はツアー組んでる人も、バックパッカーも両方いてどういう旅をしてるかはその人次第な印象
posted at 23:14:19
現地について観光局に行ってプランを組んでもらってそこ繋がりの人たちの縄張りに入るか、旅行会社と繋がっている人たちの縄張りに入るかの違いで、結局どこかの縄張りを連れ回される事になると思う。結局現時の人の助けを借りなければトイレやATMにすら満足に行けないからだ
posted at 23:15:11
あと面白いのがfriendについて。カーンが途中から自分に向かって「フレーンド」と呼びかけてきて何のことかよく分からなかったのだけど、多少なりとも「俺達信頼関係ありますよね」という空気になると突然「フレーンド」と呼ばれるのだw
posted at 23:17:36
土産物屋でiPhoneを使ってたら「おい、お前iPhone好きなのか。じゃあ俺達は今からfriendだ!なぁ、friend、友達にこのコースターを買うよう説得してくれよ」みたいな感じw。ご都合主義的な感じだが、一応契約関係とか何かきっかけがあって始めてfriendになるみたい
posted at 23:20:39
ガンガー洪水のときに、リクシャーに乗っていて、椅子の下にしまってある携帯を出して、写真を撮ろうと席を立った。するとリクシャーのおっさんが慌てて「ヘーイ!フレーンド!どこ行くんだ!?」と言ったのが思い出深い。
posted at 23:23:16
普通運転手からfriendとは呼ばれないから、ガンガー洪水を共に数十分体験してるからfriendってことなんだろうね。
posted at 23:23:36
以上。インド旅行総括でした。
posted at 23:30:39
あ、言い忘れてたのが何点か。カーストの最底辺に位置する不可蝕民と言われる人たちがいるらしいんだけど、この人たちとは多分深く関わってないので、本気でエグイ差別みたいなのは目にしてないと思う。物乞いでお金を渡した人たちの中にはそういう人がいたのかもしれないけど
posted at 00:00:05
これからどう経済が発展するかというところは、あの身内主義社会で企業が主体になって経済活動をするってのはまだ想像しにくいなというのが自分の感想
posted at 00:01:32
で、本当にあの身内主義を崩していいのか、とも思うところで、10億人がヨーイドンで自由競争したら本当に貧富の差がすごいことになって失業者が溢れてしまう気もする。
posted at 00:04:06
生まれてから職業が決まってるから、自由がない反面、失業もしないというメリットがある。で、ニートみたいな穀つぶしもいるんだけど、実家に住んでたら何か用事を言いつけられて一応仕事してるってことになって生きてはいける
posted at 00:04:41
で、転職とかもないし、いつも大家族でファミリーや幼馴染が近くにいてずーっと一生そこで仲間と一体感を持って暮らせるんだから、結構幸福感は高いと思うんですよ。よく日本で言われる失われた中間共同体がすごい根を張ってる感じで
posted at 00:07:02
でも例えばヴァラナシにイオンモールをドカンと建てちゃったとしたら、露店とかやってる人たちは本当に一族丸ごと失業しちゃうと思うんですよね。そりゃ確かに経済は発展するけどインド人にとってそれがいいのかどうかと言うと微妙だなぁと中間共同体のない日本人の自分は思うわけです
posted at 00:09:09
一族やファミリーをセーフティーネットとして活かしつつ、壊さないように経済を発展できたらいいんだろうけどなぁ。そんな魔法みたいなシステムは思いつけません。
posted at 00:12:19
で、あとぼったくりについて。やっぱり現地の人の価格よりも高い値段でいろいろ買うわけだけど、これはもうしょうがない。こっちからみたら100円とか1000円くらいの差なので、そういうもんだと割り切ってあんまりカリカリしない方が楽しく旅ができて良いと思った。
posted at 00:14:53
さすがに数万円単位のはぼったくりだと思うけど
posted at 00:15:58
で、現地の人たちの価値観で勝った負けたを考えてもしょうがない。俺達は俺達のモノサシでいいんだと思う。一日つきっきりのお世話をしてくれて2000円。現地の人からすればすげぇ儲かったと思ってるかもしれないけど、こっちから見れば安過ぎなわけです。
posted at 00:19:18
そこで500円ケチって喧嘩するよりは「ありがとう。」と言って払った方がいいと思うわけですよ。だって500円なんて日本にいたらコンビニですぐ使っちゃうし、そんなに神経質になる額じゃないですからね
posted at 00:23:53
額で言うと一番のぼったくりは出発日に落下して死んだ振りをして、俺に空港で5万円のカードを切らせたDP2なわけだがw
posted at 00:25:03