- 最低賃金なし
- 職業免許制度なし
- 累進課税なし
…こんなのを見ると、やはり新自由主義はけしからん!と思うに違いない。
けど、ちょっと待って欲しい。
こんな過激な規制緩和だけだと格差社会になって貧困が広がってしまうけど、フリードマンは超過激な貧困対策も考えついたのだ。
それが<負の所得税>。
基準金額に達していない所得の人は足りない金額をもらえる制度。
例えば7万円が基準ならなんと働かなくても7万もらえる!
そして、教育クーポン券を子供全員にあげる教育バウチャー制度も。
なぜこんなに大盤振る舞いの社会保障を作っておくか。
それは新自由主義のコンセプトが「とにかくフェアな自由競争が起こるような環境を整えること」だから。
貧困とか病気、倒産などの不運によって優秀な人がドロップアウトしていってもらっては困るのだ。
新自由主義は企業側にとって都合の良いものだと語られがちだけど(そして都合のいいものばかりが導入されているのだけど)、独禁法を完全徹底させて企業も常に厳しいフェア自由競争を強いるわけだから必ずしも企業に優しい思想ではないと思うのだ。本来は。
ちなみに負の所得税はベーシック・インカムというアイデアに発展していて、これがすっごい面白い。
社会保障に関してはこれがあれば年金、生活保護みたいなややこしい制度は全部いらなくなる。そしてあまりに簡単過ぎる制度なので役人もいらなくなって、ものすごく小さな政府になる。
思うに今後、機械化やIT化がどんどん進み、ますます労働力は要らなくなるだろう。
そうすると労働生産性の高いスティーヴ・ジョブスみたいな個人だけが働いて後の人は将来働かなくてもいいじゃないか(というか働いても意味が実質ない)というベーシックインカム社会が到来せざるをえないんじゃないだろうか。2050年ぐらいにはこの本に書いてある社会になっているんじゃないだろうか。
最近のアメリカを見ていると、そんな事を思ったりするのだけど、どうだろう・・・